自分だけの定番品「yo asa / Cotton Twill Tote Bag」

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yo asa の トートバッグを買いました。

スタンダード、これはメンズファッションにおいて耽美的な意味合いも孕みながらも実は非常に強い呪いの言葉です。この言葉に翻弄され、一生モノと決意して買ったアイテムをいったい何度手放したでしょうか。

我らがバイブル POPEYE*1 に記されるように、スタンダードは”永遠の定番"ではなく、"時代の気分"を多く含み、何よりも、人それぞれ異なる"パーソナルなもの"だと言えます。

雑誌やインターネットで紹介される"スタンダード"なアイテムはあくまで手がかりであり、ライフスタイルやそれをとりまく環境を鑑みながら、自分だけの"マイ・スタンダード"を見つけることが肝要だと思うのです。

前置きが長くなりましたが、そんな"マイ・スタンダード"となっていくであろうトートバッグを yo asa で購入しました。

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yo asa のトートバッグは手持ち用ハンドルと肩掛け用ストラップがついている2way仕様で、パーツの切り替えや表に出るステッチが非常に少ないとてもミニマルなものです。

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また、口元はボタンやチャックは付いておらず、内装に関しても仕切りや内ポケットはありません。

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とても"スタンダード"なデザインで一目惚れしたのですが、このままでは"マイ・スタンダード"にはなり得ませんでした。トートバッグを使う上で譲れない以下の仕様があったからです。

  • 鍵や AirPods などの小物は内ポケットに入れて管理したい
  • セキュリティのため口元はボタンで留められるにしたい

これらを yo asa のデザイナーさんに相談したところ、快くカスタマイズ対応してくださるとのご回答をいただいたので、さっそく展示会へ伺うことにしました。

展示会では、使用する生地をサンプルで確認しながら選定し、カスタマイズの仕様を詰めていきました。デザイナーさんはとても物腰が柔らかく、気持ちよくお話を進めることができました。

そして届いたのこのトートバッグです。

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外から見る限りはノンカスタマイズのものと変わりありません。生地を二重にして作られているため、内側のカスタマイズによるステッチも現れないのです。

通年使えるよう、生地はコットンツイルを選びました。適度な柔らかさでとても馴染みがよいです。また、洗濯機で水洗いでき、アイロンもガンガンかけられます。

一つ目のカスタマイズとして、口元にテープを間に挟んでボタンを2つ配置しています。

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テープを挟むことにより表面にボタンが干渉しませんし、2つボタンによりホールド力も高めています。

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もう一つのカスタマイズでは二部屋の内ポケットを配置し、鍵や AirPods などを格納できるようにしています。

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アノニマスなデザインに必要最低限の機能性を備えた、まさに私が望んでいるトートバッグが誕生しました。今後、何年も使い込んで、これがマイ・スタンダードだと胸を張って言えるようになりたいと思います。

*1:Issue:787 特集『シティボーイのスタンダード』